今年26歳になる。
23歳で就職してから、あと4ヶ月ほどで3年が経つ。
年を取ったと思う。正確には年を失ったという方が近い。感覚として。
積み重ねもない、応用も効かない、そんな月日だったと思う。
行動を犠牲にして言葉にする、言葉を犠牲にして行動する。このサイクルを行ったりきたりする中で、今は行動を犠牲にして言葉にする時だと思いっていたが、犠牲にするほどの行動をしていないのだから、僕は言葉にする材料すら持っていなかった。こういったことに最近ようやく気がついた。行動も言葉もあったが、自分のための、自分からのものではなかった。行動と言葉のサイクルは主体性が伴うことで初めて実現する。
VSOPというものがある。
ブランデーでは、Very:非常に、Superior:優良な、Old:古い、Pale:透きとおった
という意味。
キャリアに置き換えると、
V:Vitality(バイタリティ)/Variety(多様性) → 主に20代。いろんな経験を積む。
S:Speciality(専門性) → 主に30代。自分の得意/勝負できる領域を定める。
O:Originality(オリジナリティ) → 主に40代。専門性に「自分らしさ」「他にない価値」を乗せていく。
P:Personality(パーソナリティ) → 主に50代以上。知識・技能以上に「人として信頼される/この人だから任せたい」という価値
年齢の区切りよって、キャリアをプランニングしていくのがどうやら一般的らしい。ふむなるほど。僕は明日がSの日で、明後日がVの日、明明後日はP、来週はまたVみたいな、複雑なリズムでつくる日々の繰り返しの中で、人は前に進んでいくものだと思う。VSOP通りにキャリアを進めることは僕にはできない。けれどその“ズレ”の中にこそ、自分という生の手触りがある。
ブランデーはナポレオン ボナパルトが好き。